本野千秋選手インタビュー

コスモダーツからの初シグネチャーモデルがエスダーツにて限定販売となりました。おめでとうございます。

細めのシングルとダブルのリングカットの組合せのカットを採用されています。
今回のリングカットの配置やこだわった点についてお伺いできますか？

今回のモデルはダブルリングとシングルリングを交互配列にする事によって指との接地面を確保し引っ掛かりを分かりやすくしました。
更にテーパーがある事でしっとりしたグリップ感になる様にしています。
私自身が難しい事を考えられないのでコントロール性を重視したシンプルなカットにしました。
かかり具合と抜け感のバランスがとても良く素直に飛び出してくれるので、リリースの瞬間気持ちよく矢が走ってくれる恰好のバレルとなっています。

重心は今回は「ややリア」なのですね。
親指の腹と人差し指の第二関節あたりでちょうどバレルの重心を持つグリップをされているということでしょうか？

今回のバレルの重心に関しては、以前よりもシャフトとフライトが軽くなったのでややリアにしました。
グリップは変わらず、セッティングで調整をしています。
セッティングによってバレルの重心位置が変わりますので本当におもしろいですよね！！

本野選手はフライトが肩につくようにテイクバックをされていますのでバレルとシャフトの長さは非常に大切な要素ではないでしょうか？

その通りです。私にとってセッティングはとても重要なポイントになりますね。
2013年頃まではあまりテイクバックを意識をした事がなく、ある事がきっかけで同じフォームを作れるように、そして一呼吸が置けるように一度肩に当てるようになりました。
そうする事によって肩に当たってからリリースまでの距離を身体に染み込ませた感じになります。

ただこれだけを大事にしてる訳ではなく何個かある決め事のひとつと言った感じです。
ですがその1つ1つがとても重要で、セッティングにはかなりこだわってたので基本的なセッティングは10年間変わっていないと思います。
なので2年前にシャフトの長さが2mm程変わってしまって本当に大変だったのですが、そのお陰で新しい発見があったり飛ばし方の感覚が変わってとてもいい結果に結びつきました。
実はマニアックなのですが、バレルが変わるタイミングで少しだけセッティングも変わるんです。というよりバレル以外のパーツの進化に合わせる為にバレルも合わせて作ってもらっているイメージに近いですね。

疫禍の影響でなかなか実戦に挑めない現状でのモチベーションの保ち方がありましたら教えてください。

実は昔、事故にあってシーズンを半分以上休戦した時、もちろん練習は出来ませんでしたし、その間に移籍を決めて投げれるようになったのが開幕戦1ヶ月前だったという事が2018年にありました。
その時は逆にこの10年間の中で1番良いSTARTをきれた年だったと思います。
その経験があったので2021年PERFECT開幕戦も12月のオンライントーナメントも1ヶ月以上前から準備は出来ましたし、半年間ぐらいなら「以前は投げれなくて試合に出れない状況でも試合の準備や気持ちも作れたし今回は家では投げれてるし大丈夫」と、不安よりも「久々の試合楽しみ！」という感じで実戦を迎えられました。

今回エスダーツでの発売に至った経緯が2021年PERFECTオンライントーナメント女子の第3戦で準優勝されたご活躍があってのことで決まりました。
この先いつでも、全国、全世界のお客様のお手元に届きます。

最後に購入を迷われているお客さまへオススメのひとことをお願いします！

まず今回このようにエスダーツ様で自身のバレルを販売をさせて頂ける事によって、今まで私のバレルの事を知らなかった人に知って頂いたり入手出来なかった人達の元に届くようになった事本当に嬉しいです！！
そしてその為に協力して頂きましたコスモダーツ様、エスダーツ様には本当に感謝しております。ありがとうございます！！
何より試合を開催して頂いたPERFECTの運営の皆様、そして試合を応援してくれた皆様のおかげであります！！ありがとうございます！！
このような情勢ですが皆様のお陰で形になった販売です。
シンプルなバレルですがとっても素直な子ですので、何か感じるものがあれば手に取って頂けると幸いです。宜しくお願い致します。

本野選手、貴重なお話しをありがとうございました。

カスタマーレビュー