山田選手の要望で、できるだけ同じ重心位置、同じ感覚で投げる事ができる様にしたい！ という要望の時が印象として残っています。
まずスペックの打ち合わせ以前に、 デザイナーが山田選手の使用するCONDOR TIP ULTIMATE、STEELポイントをそれぞれ分析/計算して重心を完璧に出すというところからスタートしました。
一番投げやすい様に+同じ感覚で投げたいという要望があるので、バレルの形状、カット形状/配置を決めるのにかなり微調整を繰り返しましたね・・・
TIP/STEELポイントの重心位置を考慮した上での形状提案で、修正の度に重心計算の繰り返しになるので、制作期間中デザイナーはGOMEZの事を考えすぎてあまり寝れていないと言っていました笑
そして最終的に2BAはトルピード、STEELはストレートという形状、希望スペック通りで重心もほぼ同じ、山田選手が今一番パフォーマンスを出せるバレルに仕上がりました。
その過程を経て、現在最も完成度の高いGOMEZ14が完成しています。
これからも“GOMEZ”山田勇樹はもっともっと進化していきます！

このConcept Gameシリーズは元々、生産が落ち着く時期に「こんなバレルがDMCにあったら面白いよね」というおふざけで作り始めた事から始まりました。
このシリーズは生産が落ち着く頃に生産、販売、開発を行っておりましたが、このGEARの反響がとても良く常設販売のご要望を沢山頂き、製造ラインを変えた程の影響をもたらした製品です。

おすすめポイントとしてはトレンドを抑えた48mmというロングストレート、同スペックで比較的軽めの18g、平均的な20gの2種類を作った事により「もう少し重ければ(軽ければ)」と言ったご意見が減りました。
あまりにも人気なので16.5gや20gよりも重め等の展開も検討中です。

このお話をS-DARTS様からいただいた時はDMCにとって初めての挑戦だらけでした。
DMCでは無駄を省き、実用的かつシンプルに仕上げる事が基本ですが、この製品はその対極にありました。
デザインコーティングやデザインレーザー刻印といったDMCではありえない仕様です。
DMCらしく、どうやって特別感を演出するか。
このコンセプトにかなり悩まされました。
その結果、フロント部分のクイーンカット、リングカットに対してのみコーティングを施すといった形になりました。
弊社のコーティングは溶剤塗装ではなく焼付塗装でカットの消耗を遅らせる事を目的にしております。
こちらを使用し1度バレル全体をチョコレートをイメージしたブロンズで加工、その後フロント部分だけを再度削り直すといった矛盾を発生させています。
弊社が主に使用しているゴールド / ブラック / ブロンズの中でブロンズが耐久性が1番高く、その分硬くなりますので削るのがとても大変でした。
納期のギリギリまで追求し、しっかりと高クオリティーに仕上げ、S-DARTS様からも高評価をいただく事が出来ました。
ですが、正直なお話をすると担当した身としてはかなり大変だったのでこの仕様をする回数は少ないと思います。

2017年10月の発売以降初心者からプロ選手まで幅広く好まれ支持され続けている人気のA-FLOW “ILL”(アイル)シリーズ

その中でも1番人気の”I’LL3”(アイル3)がロングレンジ仕様になって新登場！ グリップとリリースの安定を両立したひし形形状を残し幅広いグリップスタイルに対応することを実現！
グリップポイントが決まらない、よりリリース感覚を良くしたいと考えている方たちに最高のアシストをしてくれるバレルになっております。
皆様に是非手に取っていただきたい
今秋一押しの商品A-FLOW “ILL3＋”(アイル３プラス)

Dynastyの歴史が始まった最初の商品ラインナップ
今思えばダーツブランド・バレルメーカーとしてここまで多くの選手と契約をしメインスポンサーを務めるとは思えない商品チョイスだと思いますね(笑)

その当時は海外製が主流で国内ではそこまで需要も多くないし国内でもあまり造られていなかったダーツボードとサラウンド・・・目の付け所がね(笑)

スケールは、「あると便利でいいよね」の声に応えたことにしましょう(笑)

6,800円のハードボードと4,800円のサラウンド
8,800円の大スケールと4,800円のミニスケール
知る人ぞ知るDYNASTYの始まりの商品
・・・懐かしいですね(笑)

限定販売となりましたが2015年のスパーク東京大会にて発売した「JKH2015」 ジョーカードライバー様との初めてのコラボ商品で数量限定で販売しました。
高額商品にもかかわらず2DAYSの初日にてほぼ完売した商品です。
当時弊社で開発していたTransfix（トランスフィクス）通称穴あきバレルと ジョーカードライバーでの磨きの技術の融合、 材質にも拘った純国産タングステン95％。
グリップ部分は当時では珍しい11面体を採用。
この頃から多角形バレルの製作を色々試みました。
グリップ部分も単なる直線的な形状ではなく複合のR形状をつなげて よりフィット感を意識したモデルとなります。
名前をＪＫＨにしたのは 一緒に開発したジョーカードライバーの児玉氏と私の名前のイニシャルを取って命名しました。
ＪＫジョーカーの児玉、 ＫＨキングスのヒデと言った感じで これも良き思い出ですね。
また機会があればいろんな商品を作っていきたいです。
JKH2015の後継モデルとして Transfix化はされておりませんが 弊社のMultus（ムルトゥス）がほぼ同じ形状となります。

PDC ASIAN TOURがスタートした当初、本格的にスティールダーツでアジアでの戦いを 始めていたTRiNiDAD・CONDORプレーヤー 山田 勇樹選手から、『CONDOR FLIGHT(柔コン)じゃ勝てない』という話が。ソフトダーツでは優位に働く柔軟性が、スティールダーツでは不利に働くと。
CONDOR FLIGHT開発時に、数えきれない程の硬い樹脂を試して、すべてダメだった中、もう一度硬いCONDORが出来ないかを話したが、考えられる硬い樹脂はすべて試してダメだったからと消極的な返事だった。
そんな時に、1社飛び込みで営業の方が来た。
商品開発にポスター等のすべての制作物で目まぐるしい日々の中、時間を取られたくない一心で、とにかく早く帰ってもらおうと対応したが、なかなか引き下がらない。とにかく早く帰ってもらう為に『この柔らかいダーツのフライトを硬い樹脂で出来ますか？』と無理難題を振り、その日はお引き取り願った。
ここから3年6ヶ月という長い戦いが始まる事になる。
それまで、ソフトダーツ製品をメインで作ってきたTRiNiDAD・CONDOR。ここから本格的にスティールダーツの勉強をした。その中で、スティールダーツでは、なんで多くが折り畳みフライトを使っているのかという疑問。安いから？絶対にそれだけじゃないとよなと思っている中で、山田 勇樹選手の要望の中に『硬いCONDOR』とは別に『音』という話も出ていた。それまでソフトダーツの事だけ考えてきた自分的には目から鱗。試しに折り畳みフライトで投げてみると、ハードボードでダーツが集まった時のカシャっという音が凄く心地良かったし、自分が上手くなったような気持ちになった。
・硬い一体型フライト
・硬くても直ぐに壊れない耐久度
・フライトがぶつかった時の心地良い音
これを目指す事になった。
早速図面を作成して試作金型を起こす。様々な樹脂を試すも、すぐにネジから折れる。20g程度の金属に硬い樹脂を付けたものが、地面に落下したら折れる。子供でも分かる当たり前の事だ。この当たり前を覆す何かがいる。
やっぱりダメか…となっている時に、通常製品にはまず使われる事がない高額な樹脂を提案された。藁にも縋る気持ちでその樹脂を試した所、圧倒的に長持ちする。しかし、これまでのCONDOR FLIGHTの何倍もする原価。でもこれしか無いという気持ちで推し進めて発売が決まり量産。

発売開始。自社大会と韓国サマフェスブースから電話の数々。サンプルではまったく折れなかったのに、量産品でのネジ折れ報告。この時の絶望感と連休を死んだように過ごした事は、死んでも忘れない…。(笑
ここまでのリコール騒ぎを起こしてしまったのは初めての経験。日々を死んだように過ごす中、問題を解決して発売を再開できなかったら会社を辞める所存で挑んだ。ひとりで全責任を持ってやっていただけに、とてもじゃないがこのままじゃ会社に残れないと思っていたからだ。共に開発した相手方の担当さんに『改善して再販が出来なかったら会社を辞めます。』という人生最大の詰め方をして、『絶対に辞めさせません』なんてやり取りをしたのが懐かしい。

そこから半年程度で量産状況の改善、ネジ形状の変更を行い再販。世界最高峰PDCで使われだしてからの奇跡の数々は皆さんもご存じかと思います。これからもCONDOR AXE、CONDOR FLIGHTをよろしくお願いします！

【K-FLEX 開発秘話】
近年のフライトの『硬さ』を求められる状況を鑑み開発をスタート。
サンプルを作製したものの、ただ単に硬いだけではフライトによってバレルが弾かれるという現象が見られました。
そこで、現在までに作製したサンプルの見直しを行い、硬くても弾かれない構造のフライトを目指し開発を再スタート。
最終的にシャフトの形状を十字型にすることによってシャフトそのものに『捻り』を与えることが可能に。これにより後から来るバレルを弾くことが大幅に軽減され、硬くて弾かれ辛いフライトが完成しました。

次に価格面。
今年に入りダーツプレイヤーも再び増加傾向にあり、そのような方々にも気軽に使用していただける価格を目指し、一つの区切りでもある1,000円以下を目標としました。
昨今の円安や人件費の高騰等で厳しい選択ではありましたが、最終的に目標価格である1,000円を下回ることが出来ました。

ダーツユニフォームの定番『フルジップユニフォーム』が弊社の一押し商品です。
プロ用からチームまで、ぜひオリジナルダーツユニフォームを作って欲しいと思います。
特典 EXPO期間中ご試着の上ご注文してくださった方にユニフォーム柄のライブカードプレゼント！
★オーダー時に「合言葉」が必要です。 ご試着時に必ずエスダーツ池袋店スタッフへお声掛けください。